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求めない〜 |
すると簡素な暮らしになる |
求めない〜 |
するといまじゅうぶんに持っていると気づく |
求めない〜 |
するといま持っているものがいきいきとしてくる |
求めない〜 |
するとそれでも案外生きてゆけると知る |
求めない〜 |
すると改めて人間は求めるものだと知る |
求めない〜 |
するとキョロキョロしていた自分が可笑しくなる |
求めない〜 |
するとちょっとはずかしくなるよ |
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あんなクダラヌものを求めていたのか、と・・・ |
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標題は、昨年7月に出版された加島祥造氏の詩集の題名です。
私は、詩を理解するような能力は持ち合わせていませんが、この題名に引かれて購入しました。
人間生活において、「これだけしてやったにもかかわらず、お礼の一言もない。」というような場面は多々あることと思います。
その結果「イライラする」と言うことになってしまい、精神衛生上、良いものではありません。
著者も次のように言っています。
誤解しないでほしい。「求めない」と言ったって、どうしても人間は「求める存在」なんだ。それはよく承知の上での「求めない」なんだ。食欲性欲自己保護欲種族保存欲。みんな人間のなかにあって、そこから人は求めて動く。
それを否定するんじゃないんだ、いや肯定するんだ。
私も同感です。欲望があればこそ人類の成長発展があると思います。しかし、心がササクレだってイライラしているとき思い出してみたいものです。「求めない」・・・・・
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