昨年12月20日、東京において盛和塾の忘年例会が開催されました。総勢1159名、新潟県からも40数名の参加があり、標題について次のような講話がありました。
1.謙虚にして驕らず
大抵の人は「自分は決して驕ることはない」と思っているが、知らず知らずのうちに初心を忘れている。会社がうまくいき始めるとチヤホヤされるようになる。私も京セラの利益が20億円くらいの時私個人の年俸は数百万円であり、ひと月100万円位取っても良いのではないかと思ったことがある。
このように自分の才能を過信したこともあったが、それは神が私に才能と役割を与えたということであり、それぞれの役割が違うだけでしかない。こう考えることにより道を外さないで今日に至っている。
2. 思念は業をつくる(思いは必ず実現する)
思いが原因をつくり、その原因が結果をもたらす。思いもかけない苦難、困難に遭遇し、心労で体を壊すこともある。しかし、こうしたことは生きている証拠であり、過去の業が結果として出てきたということで、そのときに業が消え去っていくということである。
思うだけで原因をつくることになるので、日々反省をし、その反省が企業の永続的発展につながる。
3. 宇宙に働く2つの力(成長発展させる力 調和させる力)を得る
宇宙には成長発展が行き過ぎないように調和させる力が同時に働く
事業がうまくいかないからといって、他人を恨んだりしてはいけない。自分の努力不足を恥じ、誰にも負けない努力をすること。
先月書いたことと重複する部分もありますが、改めてその重要性を感じました。
私は、商売柄どの様な業種が儲かっているかという質問をたびたび受けます。
しかし、たとえ不況業種と呼ばれているところでも毎年黒字決算を迎えるところもあれば、比較的好調と呼ばれている業種においても赤字決算となっているところもあります。
その違いは何処にあるのでしょうか?経営技術的な差でしょうか?
確かに時代の波に乗り、一時的に発展するところはあります。しかし、あっと言う間に没落していった例は掃いて捨てるほどあります。
結局は経営者自身の問題です。「心を高める、経営を伸ばす」に尽きるのです。
平成24年も政治、経済は不安定な状態が続きます。いや、これからずっと続くといっても過言ではありません。こうした中でも経営を続けていかなければなりません。
経営は博打ではないのです。今日は勝った、明日は負けたでは話にもなりません。
そのようなことにならないためにも、上記のことを心がけることにより、企業を成長発展させ、その繁栄を永続的なものとしたいものです
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