人に優しくしないとあなたも優しくされない (キツネとツル) |
|
暑い日が続いています。私は暑さが大変苦手で、このコーナーを書くのも億劫な状態です。横着をして2ヶ月連続で過去のテーマとなり申し訳ありませんが、以前掲載した「ヘタな人生論よりイソップ物語」から一つ取り上げてみたいと思います。
ある日、キツネがテーブルにスープを用意して、ツルを食事に招きました。しかし、スープは平たいお皿に平らに入れられていたため、ツルの長いクチバシで吸うことができません。
テーブルの上は、飛び散ったスープで汚れ、自慢の白い羽根も、スープでグショグショです。それをみたキツネはニヤッと笑いながら、こういいました。「あれ、ツルさん、どうしたんですか?なんてお行儀が悪い」それを聞いたツルは怒りがこみあげ、泣きながら自分の家に戻りました。
それから1年後、今度はツルがキツネを食事に招待しました。
1年前のことをすっかり忘れていたキツネは、ごちそうを食べようとノコノコとやってきたのです。しかし、ツルが用意したごちそうは細長いツボに入っていたので、キツネはうまく食べられません。
でも、キツネはとてもお腹が空いていたので、どうしても食べたくて、前足をツボのなかに入れて、ごちそうをとろうとしました。
それでも、あまりにもツボが細長いため、食べ物にどうしても届きません。それをみたツルは、こういいました。「おや、キツネさん、どうしたの?食器のなかに前足を突っ込んだりして、お行儀が悪いですよ」ツルの言葉にキツネは腹立たしくなり、帰ろうとしましたが、今度は前足がツボから抜けなくなりました。
仕方なく、キツネはツボを履いたまま、泣きながら家に戻りました。
以上です。
このようなことが、日常のなかで起こっていないでしょうか?
自分自身もこうならないよう気をつけたいと思います。
ちなみに、この「ヘタな人生論よりイソップ物語」は河出文庫にて648円で販売されています。一度手にしてみてはいかがでしょうか?。
|
|