須田幸英税理士事務所 事務所通信 平成29年8月号掲載
数字で経営をする
  題は、私が所属している盛和塾世界大会の今年の塾長講話のテーマです。
「数字は唯一の客観的資料」というところから講話が始まりました。
1. 何よりもその数字が正しいものでなければならない
  経営の実態を表すものでなければならない。売上、仕入、経費が一対一で対応していること。旅費交通費の1週間以内の精算、購入依頼者と購買部門によるダブルチェック等
2. 数字そのものが経営者にとって厳しいものでなければならない
  悲観的に厳しめの計画が大切。例えば為替レートは予想レートよりも更に厳しく、円安になってもレートを変更しない。減価償却、在庫の評価も厳しい目でみること。在庫は出来るだけ持たない等。
3. 数字が細分化されたものとして管理されていることが大切
  空間的細分化〜組織毎に管理。時間的細分化〜年間だけでなく月次の目標設定。勘定科目の細分化も必要〜例、会計事務所で作成した水道光熱費も水道料、ガス代等に分け、現場の従業員が改善できるようにする等。 
4. 数字はリアルタイムに出てくるものでなければならない 
  JALにおいては当初、先々月の数字がやっと出てくる状態であった。それが当時のJAL内の常識となっていたが、おかしい。
日次決算が出来るようでなければならない等。
 

  まだ、色々な話がありましたが、とりあえず私のメモから抜粋してみました。
  今年私は、盛和塾新潟(会場、ホテル日航新潟)において「稲盛和夫の実学」をベースにした勉強会の講師を務めさせていただいていますが、改めて数字の重要性を実感することが出来ました。8月7日で最終回となりますが、毎回50名近くの出席があり、その熱心さに頭の下がる思いです。
 また、私の事務所においても「簿記講習会」を3回シリーズで開催しました。
7月で終了しましたが、参加申し込みは5名でした。
 大変少ない人数でしたが、特に後継者の方は簿記を勉強し、少なくとも決算書は読めるようになって欲しいと思っています。数字だけで経営できるわけではありませんが、数字がわからないようでは経営は出来ないからです

                所長 須田幸英
 事務所通信8月号掲載
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