試算表の見方・説明 「新会社法対応版」

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須田幸英税理士事務所
                 す だ    ゆ き ひ で

2ペ−ジをご覧下さい...
 
 
月累計実績の一番したの利益662.6万円に用紙中段の減価償却費280万円を加算しますと662.6万円+280万円=942.6万円という金額が出てきます。
 これが、当社の8ヶ月間で作り上げた使途可能資金です。世間ではキャッシュフロ−と呼ばれるものです。

なぜ、当期利益に減価償却費を足すのかは、減価償却費とは購入した固定資産の価値の減少を、その固定資産毎の法定耐用年数で割って年ごとに合理的に分割して費用にしていったものだからです。だから当期において280万円会社の現預金から支払ったものではないからです。


 
5.6ペ−ジを見開きでご覧下さい...

 
5ページは資産の内訳で、6ページは負債と資本の内訳です。また、題名が期首比較....とありますので、当期期首残高とは当期のスタート時点での残高です。真ん中の2020年8月が今現在の資産や負債等の残高になっています。そして右側は期首残高から2020年8月を引いた増減を表示しています。
 
 見方とすれば、左から、スタート時点でこれだけの資産や負債があった→8月末現在、これだけの資産や負債がある→損益計算書から計算されてキャッシュフローで何が増えて何が減ったのか....ということです。

 それでは説明します。

 キャッシュフロ−は942.6万円でした。そのうち6ペ−ジの流動負債は210万円に出費しました。主な内訳は前期の決算で確定した未払消費税と未払法人税を払っています。固定負債はどうでしょうか? 先ほど営業外費用の支払利息が減少したことにも理解できるように、長期借入金を250万返済しています。
 ここまでを計算すると...キャッシュフロ−942.6万円−流動負債支払210万円−固定負債支払250万円=残り482.6万円となります。

 それでは、5ペ−ジを見てください。残りの482.6万円と同じ数字が探せますか?そうです。当座資産の増加と寸分狂わず一致していますね。 項目毎に見ていくと、当座資産の下から売掛金−50万円、受取手形−120万円、定期積金から現金までをひとくくりに考えると現金預金で652.6万円増加しています。
 また、普通預金だけを見ると577.6万円増加してますので、今後の資金繰りに支障がないようでしたら6ペ−ジの流動負債の短期借入金を一括返済したらいかがでしょうか。



 もう一度おさらいで一連の話をさせて頂きます。

 損益計算書では当期は原価削減を徹底して前年を大きく上回る利益662.6万円が捻出されました、利益をキャッシュベースにするため減価償却費を利益に加算して、使途可能資金を計算すると942.6万円になりました。
 そこから税金や借入金を返済して売掛金や受取手形を回収して、8月までは現預金が652.6万円増加したということになります。
 余剰資金が普通預金に貯まっているため短期借入金の返済を検討してみてください。




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