試算表の見方・説明 「新会社法対応版」

新潟県阿賀野市天神堂352番地2  TEL 0250−63−9782
FAX 0250−63−9270
須田幸英税理士事務所
                 す だ    ゆ き ひ で

3ペ−ジをご覧下さい...


 
次は、販売費及び一般管理費を見ていきましょう。売上原価と同じ網掛けの部分が内訳になっています。ここでも8月単月の比較は省略します。
 
 上から数字の入っている広告宣伝費〜雑費までありますが、販売費及び一般管理費は固定費ですので若干の科目のデコボコはありますが相対的には販売費及び一般管理費の前期1457万円、当期1505.5万円の合計額から見てわかるとおり、8ヶ月経過していても数字的にあまり変化なく推移しています。
 強いてあげれば、交際費が前期に比べ30万円増えていますし、法人税法に於いても費用に縛りがありますので、気を付けていきたいものです。

4ペ−ジをご覧下さい..

 これは、営業外収益と営業外費用の内訳となっています。網掛けの部分がそれです。ここでも8月単月比較は省略して、お話させて頂きますが、営業外収益が前期91.1万円、当期56.1万円となっていますが、去年は生命保険の解約がありましたので、雑収入が多いのはその分と思われます。また、営業外費用はそれぞれ54万円と44万円ですが、これは支払利息とありますので銀行の借入利息です。のち程、貸借対照表で説明しますが、借入金が着々と返済されていますので、それにあわせて支払利息も減少しているということです。



 さて....売上が増加し、原価が圧縮され、利益が662.6万円出たところまでは理解していただいたと思いますが、儲かった利益は何処に行ったのでしょうか?

 よく、損益計算書で利益を確認してオシマイにしている経営者の方が少なくありませんが、それのみでは、利益の発生原因は理解できても利益の行方がなにもわからないままなんですね。その利益の行き先を把握するのが貸借対照表なのです。
 また、損益計算書は、当期が良い成績であったにしろ、悪い成績であっにしろ決算が終われば、またゼロからスタートして翌期の決算日まで利益の計算をしていきます。しかし、貸借対照表はゼロからのスタートは無く、会社が存続する限りずっとずっと残った進んできます。そうですよね?年収計算や年商計算は一年の集計で、また翌年はゼロからスタートしてカウントしますが、貯金や借金は一年たってもゼロからのスタートにはなりませんもんね。

 損益計算書で作り出した結果は、良い成績であれば素晴らしい財務内容に発展し、悪い成績は痛々しい財務内容として蓄積していくのです


それでは、儲かった利益を貸借対照表から探していきましょう。


前ページへ トップページへ 次ページへ