試算表の見方・説明 「新会社法対応版」

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FAX 0250−63−9270
須田幸英税理士事務所
         す だ    ゆ き ひ で

それでは説明させて頂きます。試算表を出力してペ−ジをそろえお手元に置いてください。
2期比較損益計算書 (売上.仕入) 1ペ−ジを出力する
2期比較損益計算書 (製造原価) 2ペ−ジを出力する
2期比較損益計算書 (販売費.一般管理費) 3ペ−ジを出力する
2期比較損益計算書 (営業外.特別損益) 4ペ−ジを出力する
期首比較貸借対照表 (資産の部) 5ペ−ジを出力する
期首比較貸借対照表 (負債.純資産の部) 6ペ−ジを出力する


決算まであと4ヶ月の8ヶ月経過の試算表です。
 
 左側から横に、科目名、8月単月前年、8月単月実績、8月累計前年、8月累計
実績と並んでいます。縦には、売上げから最終利益まで流れが並んでいます。

1ペ−ジをご覧下さい...

 
8月単月前年と、8月単月実績から見ていきますと、売上げは当月は1100万円で、前年単月比110%の売上げとなりました。次に売上原価を見ていくと、前期が800万円で当期が835万円と、原価では104.4%増加しています。 

売上原価とは、商品や製品の販売、役務の提供(サービス)による売上高に対応する原価をいいます。また、売上に比例して増減する費用を変動費と呼び、売上に関係なく発生する費用を固定費と呼びます。
 売上原価のうち労務費は本来、変動費ではなく固定費と考えられますが、ここではわかりやすく説明するため、全部変動費として考えた中で試算表を見ていきましょう。

言葉通り前年より売上げが金額で100万円増加していますので当然増えるべき費用です。しかし、単純に売上原価を売上に比例して増加すると考えれば、売上げが10%増加すれば売上原価も比例して10%分増加するのが普通と考えられます。計算しますと、前期売上原価800万円×売上増加比例分110%=売上原価増加額880万円となるであるところを、8月の売上原価の前年対比は104.4%増加の835万円ですので、売上原価の金額は増加するものの、売上げに対する原価の率は下がっているようです。

そして、先ほどの売上原価をそれぞれ引くと、それぞれ、その下の段の売上総利益になり、前期8月の200万円に対し当期8月は265万円と65万円増加しています。この原因は先にも述べましたが、売上げの増加とそれに対する原価の率の低下が売上総利益率を65万円増加させたのです。売上原価の細かい内容については後ほど説明します。

また、売上総利益とは、いわゆる粗利と呼ばれるもので売上に直接かかわる費用をいいます。


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